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美味しいごはんが食べたい

お米の種類と銘柄23選を解説

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ご飯

好きなお米の種類や銘柄はありますか? 「コシヒカリ」や「あきたこまち」など名前を知っているお米を選ぶことが多いかもしれません。しかし、もっと色々な種類のお米を試してみることでより好みのお米に出会える可能性が広がるでしょう。今回はお米の種類にくわえて、いま食べたいオススメ23銘柄をピックアップして紹介していきます。

お米は「食用米」と「酒米」がある

稲

食用のお米には「食用米(うるち米・もち米)」と「酒米」があります。おにぎり・パエリア・カレーライス・お餅など、炊飯や調理をして食べるのに適したお米は食用米と呼ばれます。一般的にでんぷんに含まれる"アミロース"が少ないほどモチモチしておいしく感じられ、品種により様々ですが国内で有名な食用米(うるち米)「コシヒカリ」は17%と少ない方です。ちなみに、もち米のアミロース値は0%、最近はうるち米でも「ミルキークイーン」などアミロース値が3~17%の低アミロース米もよく見かけるようになりました。

「酒米」は、主に日本酒の原料である酒母・麹米・掛米として使うのに適したお米で、別名「酒造好適米」とも呼ばれます。炊いて食べると旨味になるたんぱく質などはお酒に加工したら雑味に変わってしまいます。そのため、たんぱく質の含有量が低い品種が酒米に選ばれてきました。

また、酒米は「精米」の時に表面を大きく削る必要があるため、砕けにくい大粒のお米が選ばれます。また、中心の白い部分(心白:しんぱく)が大きいのも優れた酒米の特徴として挙げられるでしょう。生産地も限られ、複雑な技術を用いての耕作が求められるため、値段も高価です。

いろいろある食用米の種類

米

食用米と酒米を簡単に紹介しましたが、種類をもっと細かく分けることも可能です。色や形による違いをまとめてみましょう。

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・うるち米:一般的に食用米として食べられている種類。時間がたって冷えると硬くなる性質があるアミロース15〜35%と、残りの65〜85%をアミロペクチンのでんぷんで構成される。

・もち米:赤飯や名前のとおりお餅を作るときに使うお米。うるち米と異なり、アミロースが含まれておらず、粘りっこい性質のアミロペクチンのみででんぷん質が構成されている。うるち米と比べると冷えても硬くなりにくいのが特徴。

・香り米:見た目は普通のお米と変わりませんが、炊き上げるとポップコーンみたいな香ばしい香りがする。接待や祭の席で食べられてきた種類で、歴史も深い。普通の米に1割程度まぜて炊かれることが多い。

・長粒米:一般的に「タイ米」や「インディカ米」と呼ばれるお米。細長い形と、原産地のタイで好まれるパサパサ・バラバラした食感が特徴とされる。うるち米などのようにふっくら炊き上げるためには洗米したあとに1時間以上と長く水につけたり米に対して3倍の水で炊いたりするのがコツ。

・有色米:見た目から一般的な白米と異なる。タンニンを表皮に含む「赤米」、植物の葉に含まれるのと同じ色素をもつ「緑米」、アントシアニンを含む「黒米」など、米粒の色が名前に付けられている。
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第21回米・食味分析鑑定コンクール:国際大会の受賞米を紹介!

>米・食味分析鑑定コンクールの受賞式

つづいて、お米の銘柄を紹介していきましょう。全部を紹介したいところではありますが、日本国内ではうるち米(水稲うるち玄米)だけでも2019年産分で824もの銘柄が生産されており紹介しきれません。そのため、「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」で受賞米に選ばれた注目の銘柄をピックアップして紹介したいと思います。

米・食味分析鑑定コンクール:国際大会

>米・食味分析鑑定コンクールの入場口

米・食味鑑定士協会主催で毎年行われている、食味に重きを置いてお米の審査をするコンクールです。
>米・食味分析鑑定コンクールのロゴマーク
※米・食味分析鑑定コンクール:国際大会のロゴマーク

まずは、静岡製機株式会社の食味分析計を使い、水分、タンパク質、アミロース、脂肪酸を計測。これを「食味値」とし、数値が85点以上のものが選ばれます。 さらに、同じ静岡製機株式会社の穀粒判別器で玄米の損傷や被害の有無が分かる整粒値を計測。数値が75%以上のものが選ばれます。この2つの検査を通過した玄米が、二次審査へ進みます。
二次審査では、最初に東洋ライス株式会社の精米機を使って玄米を精米します。続いて、味度計を使って味度を計測します。玄米の水分値が12%以下のものと16%以上は除かれ、残ったお米が最終審査の食味審査を受けることができます。
科学的においしさが証明されたお米をさらに食べ比べて成績が競われる大会となっています。

「都道府県代表 お米選手権」「小学校部門」「全国農業高校 お米甲子園」など部門ごとで受賞者が発表されますが、「国際 総合部門」はとくに注目されます。国際 総合部門の金賞を受賞したお米はその年で最高の出来であるとのお墨付きが得られるため、市場でも高い評価を得るからです。

2019年11月30日・12月1日に21回目が千葉県木更津市で開催され、5,000以上の検体が集まりました。21回大会の一次・二次審査を最も高いスコアで通過したのは、岐阜県高山市の平瀨廣之さん(飛騨高山おいしいお米プロジェクト)の作ったコシヒカリです。

第21回米・食味分析鑑定コンクールの受賞米

>米・食味分析鑑定コンクールの様子

>米・食味分析鑑定コンクールの受賞米

平瀬さんが作られたコシヒカリ以外にも、多くの銘柄のお米が受賞米に輝きました。米・食味分析コンクール:国際大会の各部門にノミネートされた方たちが作られたお米の23銘柄を簡単に紹介しましょう。

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・コシヒカリ:日本で最も多く栽培されている品種。大正時代から昭和初期において東日本で評価されていた「陸羽132号」と西日本で評価されていた「朝日」の東西の名品種を掛け合わせて作られた。東北や北陸などの米どころだけでなく、九州や四国といった暖かい土地でも収穫できる。

・あきたこまち:1984年に秋田県で誕生したお米。同県湯沢市で生まれたといわれる、美人として名高い平安時代の歌人「小野小町」にちなんで名前がつけられた。香りもよく、品質と収量も安定。粘りと弾力に富んでおり、食べ応えと甘みが強い。

・ひとめぼれ:甘み・粘り・口当たりのバランスがとれ、どんな料理にも合う。1991年に宮城県で生まれ、「コシヒカリ」や「初星」を系譜にもつ。全国から集まった38,000件以上の応募のなかから「出会ったとたんに、おいしさに"ひとめぼれ"してしまう」との由来でつけられた名前だ。

・ミルキークイーン:「コシヒカリ」を改良して作られた品種。「コシヒカリ」と比べて粘り気がつよく、食味の良さも評価される。冷えても硬くなりにくい特徴があり、おにぎりや炊き込みごはんに使うのに向いている。

・にこまる:「北陸174号」を父、「西海232号(は系626)」を母として暑い天候の西日本でもしっかり実るお米として 生まれた。大きくて厚みのある米粒には、白未熟粒が少なく品質も優れている。炊くと一粒一粒しっかりしていて、食感も良い。

・ふさこがね:平成18年にデビューした千葉県の独自品種 。大きな粒や品質と味の良さにくわえて、作りやすさが売りの水稲中生の品種。天候による障害を受けにくく、さらに倒れにくいため、収量が安定している。柔らかくて、もっちりした食感が楽しめるお米だ。

・ななつぼし:日本を代表する米の産地・北海道で「ゆめぴりか」と並んで主力品種とされるお米。味わいはバランスに優れ、冷めてもおいしさが長く続く。弁当や寿司での使用も勧められている。

・彩のきずな:40℃を越える日もある埼玉県で、夏の猛暑に負けずに育った強い品種。害虫にも強い。甘みと旨味のバランスの良さだけでなく、もっちりと粘り気のある食感が生まれるアミロースの低さも特長。

・新之助:「コシヒカリ」の産地であり日本随一の米どころ新潟県がもつノウハウを結集させて研究・開発したお米。炊き上げると大きな粒が美しく輝き、食べれば豊かな甘みとコク・食感が楽しめる。長期貯蔵しても味が落ちないのも魅力。

・きぬむすめ:島根県をはじめとして、近畿・中国地域で奨励品種に採用されて、作付けが拡大中。バランスのよい特性で、栽培しやすい。暑い年でも玄米の品質が高く、ツヤや白さも優れているお米だ。

・ササニシキ:主に宮城県で生産されている品種。粘りが少なくあっさりした食味で、冷めてもおいしさが続く。寿司米として人気が高いが、病気や冷害に弱く生産量が減っている。

・ひめの凛:愛媛県初のブランド品種。約31,000個体の中から選ばれて育成された米で、しっかりとした噛みごたえや華やかな香りがある。大粒で、ほのかな甘みが楽しめるお米だ。

・みどり豊:コシヒカリの突然変異。 "登熟期(もみ殻の中で米粒が成長する期間で、この期間が涼しいと米の味が良くなるとされる)"がコシヒカリよりも2週間遅く、夏の高温期を回避できておいしく育つ。やや大きめの粒で、柔らかな食感を味わえる。

・ゆうだい21:宇都宮大学で育成された品種。コシヒカリより甘みや特有の粘りがあり、硬さも適度。一部コンビニのお弁当などに使われるなど、冷めてもおいしい。

・縁結び:味のいい「ゆめごこち」を母に、多く収穫できる「ホシアオバ」を父として作られ、良食味と多収穫を可能にした品種。多くの方とのご縁を大切にしたいとの思いから名前もつけられた。

・コシヒカリBL:コシヒカリに「いもち病」に強い性質だけを足した米。「BL」はBlast Resistance Linesの略で、いもち病に対して異なる抵抗性を持つコシヒカリであるのを意味する。農薬を減らした栽培が可能だが、味や品質はコシヒカリにも負けない良質さがある。

・みねはるか:1996年に愛知県で生まれた品種。母「中部100号」に、F7世代の「チヨニシキ/雲1425」を父として交配された後代から育成された。一般栽培でいもち病に対する農薬防除を省略できるほど、国内品種の中でも最強クラスのいもち病圃場抵抗性をもつ。

・ぴかまる:九州をはじめとする西日本の平野部が生産適地の低アミロース米。九州の主要品種「ヒノヒカリ」よりも倒れにくいだけでなく、いもち病や縞葉枯(しまはがれ)病に強く、農薬の使用を減らせる可能性が期待できる。食べると、粘りが強く、柔らかい。

・実りつくし:夏の暑さに強くて収量量が多い、福岡県発の品種。おいしい米をたくさん実らせる優秀さから、県知事が名前をつけた。「西海250号」と「ちくし64号」をルーツにもつ。

・ひゃくまん穀:石川県が9年の年月をかけて、2017年2月に商標登録出願を果たした新しい品種。じっくり・ゆっくりと育ち、コシヒカリに比べて2週間遅れての収穫となる。粒感と粘りのバランスのとれた、しっかりとした食べ応えが魅力。

・あきさかり:モチモチとした粘りやクセのない味わい、噛むほどに溢れる甘み・旨味が特徴。見た目は小ぶりで軽やかで、やや柔らかめ。キヌヒカリ系譜の「あわみのり」とコシヒカリ系譜の「越南173号」を掛け合わせて福井県で生まれた。

・あいちのかおりSBL:「あいちのかおり」が弱点とした縞葉枯病や穂いもち病への抗体性をもちながらも、ほかの良さを受け継ぐように開発された。栽培方法もあいちのかおりと変わらず、大粒で良食味を誇る。

・みつひかり:生産性の向上で生産者の収益確保を謳う"ハイブリッドライス品種"。コシヒカリ系譜の「みつひかり2005」は粘りがあって冷めてもおいしい家庭・中食用向け。「日本晴」の血をひく「みつひかり2003」はあっさりとした食感で業務用向け。
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新しい種類・銘柄も買って食べてみよう

梅干しご飯

23銘柄を紹介しましたが、初めて知る銘柄も多くあったのではないでしょうか。気になるお米がありましたら、お米を買われる際にぜひ試してみてください。

また、炊きたてlab.(ラボ)ではお米の種類以外にも、お米に関する資格やほかの雑学について知りたい人向けに多くの記事を公開しております。そちらもぜひチェックしてみてください。

米・食味分析鑑定コンクール:国際大会において、決勝の審査用のお米の炊飯には当社の炊飯ジャーJPC型が使用されています。
米・食味分析鑑定コンクールで使用された炊飯器は以下のリンクからご覧いただけます。

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