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美味しいごはんが食べたい 美味しいごはんが食べたい

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周りと差がつく! 和食の豆知識(その2)

和食は身近なものだけに、大切な席でもいつもの癖が出てしまいがちです。家族や友人との食事では問題ないことでも、かしこまった席ではマナー違反になってしまうことがあります。今回はお料理を美味しくいただく時のマナーについてご紹介します。

会席料理と懐石料理の違い

日本料理の形式である「懐石料理」と「会席料理」は、どちらも「かいせきりょうり」と、同じ読み方ですが、意味は大きく違うものになります。

・会席料理

料亭や旅館、結婚披露宴などで提供される酒宴向きの料理のことです。現在の和食の主流となるのは、こちらです。基本的には前菜から一品ずつ運ばれ、ご飯や汁物は最後に出されます。

・懐石料理

茶道の祖である千利休が考案した、お茶をいただく前に食べる料理のことです。和食は一汁三菜が基本で、ごはん、お吸い物、向付、煮物、焼き物などで構成されています。お酒を楽しむ会席料理とは逆に、最初はご飯や汁物から出ます。現代では、会席料理と区別するために「茶懐石料理」とも呼ばれています。

会席料理の食べ方のマナー

会席料理の食べ順とルール

先付け
前菜のこと。手前から一品ずつ順に食べ進めていきましょう。お皿は置いたまま、お椀や小鉢は手に持ってもOKです。

吸い物
美しいお椀に入った吸い物は、目上の人が蓋を取ったのを確認してから蓋を取ります。 はずした蓋は、お椀が右側にある場合は右奥に、左側にある場合は左奥に置きましょう。音を立てないように静かにいただき、食べ終わったら蓋をかぶせて元の形になるように置きます。

向付け
お造りのこと。美しい盛り付けをくずさないように、左手前、右手前、中央、奥の順番でいただきます。ワサビは刺身の上に少しのせてから、醤油をつけていただくと美しく見えます。

焼き物
会席コースの中心となるのが、切り身や尾頭付きの魚、海老やホタテなどの焼き物です。殻付きの海老や尾頭付きの魚、貝料理などは手を使って食べて大丈夫です。

煮物
煮物は蓋つきの煮物茶碗で出されるのが一般的です。小さめの器なら手で持ち上げ、大きめの器なら置いたまま、蓋か懐紙で煮汁を受けながらいただきます。

揚げ物
天ぷらのこと。天つゆに薬味を入れて盛り付けをくずさないように、手前のものからいただきます。つゆがたれないように、天つゆの器を手に持って口に運ぶとよいでしょう。

蒸し物・酢の物
蒸し物で多く出されるものが茶碗蒸し。蓋を開ける際は水気を切り、食べる時は手前からすくいます。酢の物は汁気が多いので、器を持っていただきます。

食事(ごはん・汁物・香の物)
食事が出されたら、コースの締めくくりです。お酒を飲むのはここで切り上げましょう。
※ごはんの食べ方のマナー
ごはんはお茶碗を左手(右手)に持ち、お箸の先端1.5~3cmを使い、少量ずつすくい上げて口に運びます。ご飯はお茶碗の手前から食べるのが基本。勢いよくかきこむような食べ方は、元気があるように見えますが、マナー違反なので気をつけましょう。

水菓子・甘味
コースの最後にデザートが出されます。水菓子とは果物のこと。切れ目が入っている場合は右側からいただきましょう。


教えてくださったのは...

マナーデザイナー 現代礼法研究所主宰
NPO法人マナー教育 サポート協会相談役・理事
岩下宣子さん

全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流の故・小笠原清信氏のもとでマナーを学び、1985年に同研究所を設立。企業や学校などでマナーの指導や研修、講演を行う。