おいしいごはんの炊き方

【炊きたてのお作法】其の一、おいしいごはんは米研ぎから。

日本人の食卓に欠かせないごはん。いつも何気なく食べているごはんをもっとおいしく食べたくありませんか?
お米を炊く前からおいしいごはんへの道は始まります。
「炊きたてのお作法」では、お米の保存方法や研ぎ方から冷凍保存の仕方まで、ごはんをおいしく食べる方法を解説します。

こんな研ぎ方していませんか?

水を入れたまま長時間研ぐ

水の中ではお米同士の摩擦が起きないため、しっかりと研ぐことができません。
また、研いだお米を水につけすぎるとお米に米ぬかの臭いがついてしまったり、お米がやわらかくなりすぎてしまったりするため良くありません。

こすりつけるように力を入れて研ぐ

お米をきれいにしようと一生懸命になって研ぎすぎてしまうと、お米が割れてしまったり、お米に含まれている栄養分まで損なわれたりしてしまいます。最近のお米はぬかが少ないため、ある程度水が澄んでくるまで優しくかき混ぜる程度で十分です。

温かい水で研ぐ

お米は冷たい水で研ぐのが基本です。お湯を使うとお米の温度が上がり、お米の吸水力が高まるため、研いでいるうちに米ぬかの臭いを吸収してしまいます。また、炊飯する前に中途半端にお米が温まるので、加熱にムラがでる原因になります。

おいしく炊くための研ぎ方

お米は研ぎ始めたときに浸けた水をよく吸うと言われているため、カルキ臭が気になる水道水ではなく、なるべく浄水を使用しましょう。きれいな水を使ったほうが、よりおいしいごはんに炊きあがります。

また、最初に使う水にはお米を長く浸けないようにし、すぐに捨てるのもポイントです。最初の水にお米を浸けていい時間の目安は、約10秒。軽くかき混ぜる程度にして、手早く水を捨てましょう。

水を捨てたら、指先を立てて20~30回力を入れすぎないよう軽くかき混ぜます。

研ぎ終わったら、再び水を入れてすぐに捨てるのを水が澄んでくるまで2~3回繰り返します。

おいしくごはんを炊くためには、精米についた米ぬかやごみを適度に取り除きつつ、お米の形や栄養を損なわないことポイント。あなたもぜひ、この研ぎ方を取り入れておいしいごはんを楽しんでください。