お米の豆知識

自炊料理家・山口祐加さん直伝!残りごはん活用レシピ②「たことねぎのガーリックチャーハン」と「刻み玉ねぎと卵のスープ」

ごはんを少し多めに炊いてしまった時など、何かと持て余してしまう「残りごはん」を使って、自炊料理家の山口祐加さんが簡単でおいしいレシピを紹介するシリーズ。第2回は、「たことねぎのガーリックチャーハン」と、それと相性ぴったりな「刻み玉ねぎと卵のスープ」をご紹介いただきます。ペコペコのお腹をがっつり満たしたいときに最適のメニューです!

残りごはんレシピ②「たことねぎのガーリックチャーハン」


「残りごはんは、炊きたてのごはんより粘りが少なくほぐれやすいから、パラパラっとしたチャーハンを作るのに最適なんですよ。今回はそこにプリッとしたたこで歯ごたえを追加してみました!」と山口さん。それでは早速、「たことねぎのガーリックチャーハン」を作っていただきましょう。

〈材料〉

  • 残りごはん 150g(お茶碗1杯程度)
  • 生食用ゆでだこ 100g
  • ニンニク 1かけ
  • 青ねぎ 2本
  • ごま油 小さじ1
  • 醤油 少量
  • 塩 少々

作り方

1.ゆでだこは好みの大きさに切り、ニンニクと青ねぎはみじん切りにする。

2.熱したフライパンにごま油とニンニクを入れて香りがたったら、残りごはんを加えてへらで良くほぐしながら約1分炒める。そこにゆでだこを入れて、さらに約1分炒める。





★ポイント

「生食用ゆでだこだから、しっかり火が入らなくてもOK。火を通し過ぎると硬くなるので気をつけて」

3.醤油と塩を加えて混ぜ合わせたら火を消し、青ねぎを加えて軽く混ぜたら完成。





★ポイント

「青ねぎは余熱で調理することで、歯ごたえも色味も良く仕上がります」

チャーハンにプラスワン! 汁物レシピ「刻み玉ねぎと卵のスープ」


〈材料〉

  • 刻み玉ねぎ 1/8個分程度
  • 水 200mL
  • 卵 1個
  • 鶏がらスープの素 小さじ1/2
  • 塩 少々

作り方

1.鍋に水を入れて沸かし、鶏がらスープの素と塩を加えて混ぜる。

2.沸とうしているところに溶き卵を2回に分けて入れる。火を止め、刻み玉ねぎを加えて完成。





★ポイント

「溶き卵は2回に分けて入れると、素早く火が通ってふわふわに。入れてすぐ混ぜずに、2秒程経ってから混ぜるのもポイントです」

実食!「パラパラごはん×たこの旨味」がやみつきに!


山口さんがチャーハンを炒め始めると、ごま油とニンニクの香りがキッチンにふわっと広がり、こちらの食欲までも刺激されます。パラっとしたごはんにプリプリのたこが加わって、見るからにおいしそうな「たことねぎのガーリックチャーハン」。さてさて、気になるそのお味は?

「リモートワークが浸透して、ニンニク料理を気兼ねなく食べられるようになったのが何よりうれしいですね(笑)」(山口さん)

「調味料はかなりシンプルですが、ニンニクの風味が利いていておいしいです。チャーハンって鶏がらスープの素などで旨味を追加することが多いですが、たこの旨味がごはんに沁み込むので入れなくてもおいしく作れるんですよね」

そんなチャーハンに合うようにと、今回は「刻み玉ねぎと卵のスープ」も作っていただきました。こちらは、玉ねぎの甘さがじわ?っと沁みる、やさしい味わい。ふわふわの卵は口当たりが良く、何とも上品です。この2つのメニューをレパートリーに加えれば、外食せずとも食べ応え充分のお家ごはんを楽しめます。

次回の最終回では、残りごはんを使った洋風メニューを紹介。またまた簡単で気軽に作りたくなるレシピなので、ご期待ください!

山口祐加
(やまぐちゆか)

1992年東京都生まれ。自炊料理家、フードライター。出版社、食のPR会社を経て2018年4月よりフリーランスに。料理初心者の大人や子どもに向けた料理教室「自炊レッスン」や、セミナー、出張社食、執筆業、動画配信などを通じて、自炊する人を増やすために幅広く活動を行う。著書は『ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活』(エクスナレッジ)ほか。

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撮影:今井裕治 取材・文:川端美穂