使い方・お手入れ

炊飯器の保温機能の電気代はいくら?
電子レンジ解凍とどっちがお得?

炊飯器でごはんを炊くと自動的に保温機能に切り替わるため、そのまま放置している家庭は多いです。しかし、保温機能を長く使用すれば、その分だけ電気代がかかります。気付かないうちに余計な電気代を支払っているかもしれません。

ごはんは冷凍保存が可能ですが、解凍するには電子レンジを使用する必要があります。そのため、ごはんを保温機能でそのまま保存しても、冷凍保存しても、電気代は変わらないのではないかと考えている人もいるでしょう。

今回は、炊飯器の保温機能と電子レンジの電気代を比較したうえで、賢いごはんの保存方法を解説します。

そもそも炊飯器の消費電力量・電気代ってどのくらい?

まずは、炊飯器を使用する場合にどの程度の消費電力量や電気代が発生しているのか確認しましょう。

経済産業省が公表している「2021年3月1日 省エネ性能カタログ電子版」によると、5.5~8合未満の炊飯器の年間消費電力量は平均84.05kWh、年間の電気代は平均約2,269円でした。

決して大きな金額ではないものの、炊飯器はほぼ毎日使う家電であるため、電気代がかかるポイントをしっかり把握して抑えることで、長期的に見て大きな節約につながるでしょう。

年間消費電力量の内訳をみると、炊飯時は163Wh、保温時は16.52Whです。この結果を踏まえれば、炊飯には保温の約10倍程度の電力がかかるとわかります。保温機能を長時間使用すれば、その分だけさらに消費電力量は多くなります。

炊飯器でごはんを炊いて保温機能で保温し続けたら電気代は?

炊飯器でごはんを炊いた後そのまま保温機能を使用する場合、電気代は使用時間に応じてどのように変化するのでしょうか。

ここでは、炊飯器でごはんを炊いて保温する際にかかる電気代について、くわしく説明します。

炊飯器のタイプごとに電気代は違う!

炊飯器には複数のタイプが存在するため、実際に使用するタイプによって炊飯や保温にかかる電気代は異なります。

炊飯器の主な種類は、マイコン式、IH式、圧力式です。一般的には、ほかのタイプに比べてマイコン式の消費電力は少ない傾向があります。ただし、同じタイプでも機種によってそれぞれ消費電力は異なるため、どれが最も電気代が安いか断言はできません。

また、炊飯器のタイプだけでなく、炊けるお米の合数によってもかかる消費電力量や電気代は若干違います。合数が大きくなれば、その分だけ消費電力量や電気代もアップします。

炊飯器でごはんを炊いて1時間保温したら電気代はいくら?

ここでは、炊飯器でごはんを炊いた後にそのまま1時間保温した場合、どれくらいの電気代がかかるのか見てみましょう。

全国家庭電気製品公正取引協議会は、1kWhあたりの電気代の目安を27円と定めています。ここではこの基準をもとにして、5.5合炊きの炊飯器にかかる電気代を計算しました。炊飯器の各タイプの炊飯と保温にかかる電気代は以下のとおりです。

・マイコン式:炊飯3.78円、保温0.52円
・IH式:炊飯4.62円、保温0.51円
・圧力式:炊飯4.78円、保温0.47円

保温にかかる電気代はわずかですが、これはあくまでも炊飯後1時間だけ保温した場合です。機種によってもかかる電気代は異なるため目安ではありますが、いずれにせよ保温機能を長時間使い続ければ電気代はどんどん増えていきます。

基本的にどのタイプであっても、保温機能を10時間以上使い続ければ、ほぼ炊飯1回分以上の電気代がかかることになります。余計な電気代を発生させないためには、必要以上に保温機能を使用しないようにすることが大切です。

炊飯器の電気代を左右する要素・しない要素

多い合数ほど消費電力量は大きくなるものの、同じ炊飯器であれば異なる合数のお米を炊いても電気代自体はそれほど変わりません。たとえば、5合炊きの炊飯器でお米を1合炊いても5合炊いても、電気代の変化はあまり気にならないでしょう。よって、1合ずつ5回にわけて炊くよりも、5合をまとめて一度に炊いたほうが効率的でお得です。

また、炊飯にかかる時間が短い早炊き機能を使用しても、電気代が安く済むわけではありません。

タイマー予約で炊飯するときは待機電力が発生するため、電気代もかかります。ただし、炊飯器の場合、電気代は1日1円に満たないほどなので、節約を意識している場合でもそこまで気にする必要はありません。

ごはんを電子レンジで温めると電気代はいくら?

ごはんを電子レンジで温める場合、使用する電子レンジの機種やワット数はもちろん、あたためるごはんの量や時間によって電気代が変化します。

たとえば、お茶碗約1杯分のごはんを600wで2分温めると、約0.5円の電気代がかかります。

電子レンジを数分使用するだけで、炊飯器の保温機能を1時間使った場合と同じかそれ以上の電気代がかかることがわかります。

どっちが安い・おいしい?保温機能と電子レンジを比較

炊きあがったごはんを炊飯器の保温機能でそのまま保存するべきか、ごはんを冷凍保存して電子レンジであたため直すべきかについては、保温時間によって異なります。

たとえば、ごはん1杯分だけを保存する場合、保温機能を1時間以上使用するなら、冷凍して電子レンジで解凍したほうが電気代は少なくて済みます。

電気代とは直接関係ないですが、炊飯器の保温機能で長時間保温し続けるとごはんの味はどんどん落ちてしまいます。水分が飛んで固くなるだけでなく、黄ばみが生じて見た目も悪くなります。ただし、おひつ保温機能を搭載している炊飯器なら、長時間保温してもおいしさを保つことは可能です。

電気代だけでなく味や見た目も考慮するなら、ごはんを保温機能で長く保温するよりも冷凍保存するほうがおすすめです。なかには、冷凍用のごはんを炊くためのメニューを搭載している機種もあります。保温機能を数時間以上使用することが明らかな場合は、早めに取り出して冷凍しましょう。

電気代を抑えて賢くごはんを食べるには?

炊飯器は頻繁に使用するため、電気代はなるべく抑えたいところです。とはいえ、ごはんのおいしさは譲りたくないという人が多いでしょう。

ここでは、電気代を抑えてごはんを炊き、おいしさをそのまま保存するためのコツを紹介します。

まとめ炊きをして冷凍する

少量のお米をこまめに炊いている場合、炊飯だけでなく保温の回数も増えて余計な電気代がかさみます。

まとめて多めに炊飯し、すぐに食べきれない分は早めに冷凍保存しましょう。保温機能を使用しないようにすれば、炊飯の電気代だけで済ませられます。

なお、ごはんは1食分ずつ小分けにして冷凍しましょう。小分けになっていれば、食べたいときに必要な分だけ取り出せるため便利です。

ごはんを炊きたてのまますぐに冷凍すると、ごはんの味を落とさずに保存できます。電子レンジで数分加熱するだけですぐにおいしいごはんを食べられます。

長時間保温をするより2回に分けて炊く

まとめて炊いたほうが経済的だと理解していても、ごはんをわざわざ冷凍するのは面倒だと感じている人もいるでしょう。

その場合、保温機能を長時間使用するよりは、食べる分をわけて炊いたほうが電気代はお得になります。たとえば、保温機能をいつも7~8時間程度使っているなら、食べるタイミングにあわせて2回炊飯したほうがいいです。

ごはんを長時間保温していると味も落ちますが、わけて炊けばそのたびに炊きたてのおいしいごはんを食べられます。ごはんの冷凍保存ができないときでも、保温機能を使用する時間はなるべく短くすることをおすすめします。

使わない時はコンセントを抜く

炊飯器のコンセントは差しっぱなしにしている人が多いかもしれません。しかし、コンセントを差している間は、たとえ炊飯器の電源を切っていても待機電力が発生しています。

すでに説明したとおり、炊飯器の待機電力は1日1円にも満たない程度です。わずかな金額なので、1日中差しっぱなしにしていても大した金額にはなりません。とはいえ、何年もコンセントを差しっぱなしにしていれば、ある程度の金額になると予想できます。

余計な電気代を発生させないためにも、炊飯器を使用しないときはコンセントを抜きましょう。節電タップを取り入れれば、より簡単に待機電力をカットできます。

「エコモード」やタイマー機能を賢く活用する

炊飯器のなかには、消費電力量を抑えて炊飯できるエコモードが搭載されている機種があります。機種によって節電できる割合は異なりますが、最大で1円程度も節約できる場合もあるためうまく活用しましょう。

また、炊飯器にはタイマー機能もついています。炊飯してからごはんを食べるまでの時間があく場合は、保温機能でごはんを保存するよりも、実際にごはんを食べる時間にあわせて炊飯を予約したほうが電気代を安く済ませられます。炊きたてのごはんをそのまま食べられる点もメリットです。

このように炊飯器にはさまざまな機能がついており、機種によってもできることが異なります。自宅の炊飯器についても、まだ活用していない機能がないかぜひ確認してみましょう。

新しい炊飯器に買い替える

自宅の炊飯器が古い場合、新しい機種に買い替えるだけでも大幅な節電になる可能性があります。たとえば、10年前と現在を比較すると、最新の炊飯器の消費電力量は約7.5kWhも低い水準になっています。同じ炊飯器を長く使用し続けている場合は、製造年度を一度確認してみましょう。

炊飯器が古くなるとごはんをおいしく炊けなくなる場合もあるため、劣化が気になってきたら買い替えがおすすめです。

最新の炊飯器は省エネになっているだけでなく、さまざまな便利な機能がついています。なかには、炊飯だけでなく、おかずの調理に対応している機種もあります。価格の幅も広いため、気になる複数の機種をピックアップして比較し、最適な炊飯器をみつけましょう。

保温機能のつけっぱなしに注意!炊飯器を賢く使おう

炊飯器の保温機能は電気代がかかるうえに、ごはんの味を落とす原因にもなります。短時間であれば便利に活用できますが、長時間の使用はおすすめできません。炊飯後すぐに食べない分については冷凍保存し、食べるときに電子レンジで解凍しましょう。

おいしさを維持しながらごはんを保存したいなら、昔ながらの「おひつ」を使用する方法もあります。なかには、おひつの仕組みを取り入れた保温機能をもつ炊飯器もあります。そのような機種であれば、長時間保温してもごはんのおいしさを保つことが可能です。

電気代を抑えるには古い炊飯器を買い換えることも有効であるため、実際に買い換えるときはこのような機能がついた機種も選択肢のひとつとして検討してみてください。

関連製品

NEW

JPL-G

炊きたて50周年の最高傑作。
土鍋にしかできない、究極の炊き技。

NEW

JPI-G

いつも炊きたての幸せ。
キーひとつで土鍋で炊く理想に近づく火力、泡立ち。

NEW

JPK-S

毎日のおいしいごはんから
無水調理まで!
多彩なメニューで
忙しい毎日を応援。