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日本で初めてISSからの物資の回収に成功
JAXAと共同開発した真空二重断熱容器が搭載された小型回収カプセル搭載
11月11日(日)に当社とJAXAで共同開発した真空二重断熱容器が搭載された小型回収カプセルが小笠原諸島・南鳥島沖で回収された後、11月13日(火)に筑波宇宙センターにカプセル内の試料である結晶化容器が運ばれました。

回収したHTV搭載小型回収カプセル(HSRC)JAXA提供
JAXAが試料の状態を確認したところ、生成していた結晶や、試料容器(ガラス細管)に破損などもなく、温度データも回収時の条件(4℃)を維持していました。試料はこれから詳しく解析されることになりますが、国際宇宙ステーション(ISS)からのタンパク質試料の回収手段として、小型回収カプセルが有用な手段の一つであることがわかりました。
こうのとり7号機搭載の小型回収カプセルについて
当社とJAXAが共同開発した真空二重断熱容器は、国際宇宙ステーション(ISS)から地上に物資を回収する小型再突入カプセルにおいて、宇宙実験サンプルを格納するために使用されております。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進める小型回収カプセルのミッション概要(JAXA提供)
小型再突入カプセルでは、電力を使わずに保冷するため、真空二重断熱容器(魔法瓶構造)と蓄熱剤(保冷剤)を搭載し、その中に実験サンプルを格納します。
宇宙実験サンプル格納用 真空二重断熱容器
真空二重断熱容器は着水時の40Gに耐える強度構造と長期間の保冷性能を備えられるように、開発を進めました。保冷性能を向上させるために、内容器の口部から冷気が逃げないように、外容器を重ねあわせる構造が特長です。
【打上げの模様はこちら】
https://www.youtube.com/watch?v=PaedKidox3U
※JAXAのyoutubeチャンネルにリンクします。