Vol.2

ベトナム新工場での
新商品生産ライン
立ち上げプロジェクト

言葉も環境も違うベトナムで
新商品を生産

経済成長の著しい東南アジアのほぼ中央に位置するベトナム。タイガー魔法瓶は2012年にこのベトナムに新しい工場を新設しました。海外の生産拠点としては中国に続く2カ所目になります。この工場で新商品として初めて生産されたのが、電気ケトルPCJ-A。蒸気レスで、沸騰に達するのも業界最速という人気商品です。しかし意思疎通の容易な日本の工場とは違い、言葉の通じないベトナムで新商品を量産化するまでには、さまざまな壁がありました。

 

  • 品質管理

    赤井 寿志 2002年入社

    2010年から4年間、中国での駐在を経験。帰国後にこのプロジェクトに携わる。

  • 商品開発

    赤穂 緑2007年入社

    電気ケトルPCJ-Aの商品開発の主担当。生産ラインを一から造るのはベトナム工場でのこのプロジェクトが初めて。

  • 生産技術

    石橋 直之2013年入社

    ベトナム工場での生産技術担当に抜擢。

右も左も分からない
現地スタッフとの作業

2012年11月に新設されたベトナム工場には、およそ140名ほどの現地スタッフと、日本人の駐在員4名が働いています。(2016年12月現在)
主に炊飯ジャー、電気ポット、電気ケトルを製造しており、2013年頃から電気ケトルPCJ-Aの生産ラインの立ち上げがスタートしました。3人とも部署は違うものの、基本的には日本にいながらベトナムに電話やメールなどで指示を出し、必要なときには1~2週間出張する、というスタイルでの仕事でした。

「ベトナム工場では、発売中の商品の生産はそれまでも行っていましたが、全く新しい商品の生産を行ったのは電気ケトルPCJ-Aが初めて。現地スタッフの協力なしでは成功できなかったと思います」
と話すのは商品開発チームの赤穂です。

赤穂
「私自身、中国工場での生産に携わった経験はありましたが、それは一部仕様が変更になるマイナーチェンジといわれる商品。
まったく新しいフルモデル商品の立ち上げを担当したのはPCJ-Aが初めてだったので、現地スタッフはもちろん、品質管理や生産技術などの日本人スタッフにも助けてもらいながらの作業でした。」

品質管理として関わったのは、当時入社12年目の赤井です。

赤井
「中国に4年間駐在後日本に戻り、このプロジェクトが初めてのベトナム工場での仕事でした。ベトナムには各部署に必ず1名は日本語を話せる現地スタッフがいるんです。打ち合わせも通訳なしでスムーズにできるので、仕事は非常にやりやすく感じました。」

一方、生産技術担当として関わった石橋は不安を抱えていました。

石橋
「日本工場で1年間生産ラインの立ち上げに関わって、入社3年目でベトナム工場の担当になったんです。
日本工場での立ち上げですら四苦八苦していたのに、海外での仕事が自分に務まるのか、非常に不安でした。仕事を学ぶ立場から、ベトナム人スタッフに仕事を教えなければならない立場になり、そのギャップに戸惑いもありました。分からないこと・できないことがあったら、次の出張までに勉強しなおすということの繰り返しでしたね。」

現地スタッフと協力し、
言葉の壁・環境の違いを乗り越える

それまで海外工場との仕事経験があった赤穂も赤井も、「ベトナムの人は真面目で、とても接しやすい」と話しますが、言葉も環境も違うベトナム工場での新商品の立ち上げにはさまざま苦労があったそうです。

赤穂
「商品の試作をするたびに現地へ行ってチェックし、修正の指示をだしていたんですが、やはり言葉の壁があって、私の意図が伝わらないこともありました。“こうして欲しい”という指示をだしても、現地スタッフは生産ラインの立ち上げをすることが初めてなので、何のためにそれをしなければならないのか理解できないんです。一つ一つ説明するんですが、理解してもらうためには分かりやすく伝える工夫が必要だし、普段のコミュニケーションも大切だと感じました。」
赤井
「現地スタッフにしっかりと理解してもらうには、分かりやすく簡単な日本語で端的に説明することが大切なのですが、そのためには私自身も商品に対する深い理解が必要です。
電気ケトルの担当になって長いですが、改めて勉強になったと思います。」
石橋
「現地スタッフに必ず伝えるべきことを、自分では伝えたつもりでも、実は理解していなかったということは何度もありました。自分では“○○をやってください”とお願いしていたのに、後々確認したら違う方向性のものになっていたんです。私がお願いしたことがきちんと実践されているかを確認すれば防げたことなのですが、海外の人と一緒に仕事をすることの難しさを感じました。」

ベトナムでの仕事は、言葉の壁だけでなく、物資の面での苦労もあったといいます。

石橋
「日本ではすぐ解決できるようなトラブルが、ベトナムでは物資が手に入らないために、なかなか解決できないことも多かったです。たとえば、製品を磨く布。ベトナムにも布はありますが、製品を傷つけない布は手に入りにくい。そういったこまごました手配なども海外ならではの仕事でした。」
赤井
「本体カバーへのタイガーマークの印刷の密着力が安定せず、容易にはがれてしまう不良が発生したために量産がストップするというトラブルが起きたことがありました。
商品の発売日は決まっていますから、できるだけ早く量産を再開させる必要があります。そのため商品開発チームと駐在員、協力工場、現地スタッフと協力しながら、密着力が上がる方法を必死で考えました。
結果、およそ1週間ほどで量産を再開させることができたんです。」

今後も新商品の立ち上げに
携わっていきたい

言葉が通じず、苦労も多い海外での新商品立ち上げプロジェクト。しかし、3人とも「今後も海外拠点での商品立ち上げに携わりたい」と話します。それぞれの仕事のやりがいは、どこにあるのでしょうか。

赤穂
「商品開発は、発売される商品が決まってから量産されるまで携われるので、主担当になるとその商品に対して思い入れが人一倍強くなるんです。初めてある商品の主担当となった時、右も左も分からなくて、大変な苦労をしましたが、商品が家電量販店に並んだ時の感動は、今も忘れられません。その苦労が報われて、やりがいにつながっていると思います。」
赤井
「ものづくりの始めから、その商品が使われなくなるまでを見守り続けられるのが、品質管理の仕事の醍醐味。商品とじっくり付き合いたいという人はぜひ興味を持ってほしいですね。」
石橋
「現状に満足していては、会社としては先細りしていく一方だと思うので、生産技術チームとして、本社工場や工場全体の仕組み・環境の改革をやっていくという姿勢は持ち続けたいです。
入社3年目で海外での仕事を任せてもらったことで、自身の成長に確実につながっていると思います。」

今後ますますの経済発展が期待されるベトナムでの商品生産は、「世界中に幸せな団らんを広める」というタイガー魔法瓶のビジョンを実現するためにも、非常に大きな役割を果たしていくことでしょう。

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